ご利用手引き

主な特性

  •  主な特性とその内容を以下に示します。なお、各特性は周囲温度25℃にて規定の制御電圧(誤差±1%以下)を印加した状態で規定します。(温度特性は制御電圧のみ規定)

    1. 1) 定格出力
       一次側に定格電流を入力したときの出力を示します。
    2. 2) 残留出力
       一次側入力がゼロのときの出力を示します。この測定は、コアを消磁(一次側に定格電流に相当するAC電流を入力し、徐々にゼロとする)した後行います。
    3. 3) 直線性
       定格電流および1/2定格電流入力時の出力と残留出力から最小二乗法にて求めた出力推定値と出力実測値との誤差を示します。
    4. 4) 飽和電流
       出力推定値からの出力のずれが10%を超える入力電流値を示します。
    5. 5) 直線性範囲
       出力推定値からの出力のずれが1%以内の入力電流範囲を示します。
    6. 6) 出力温度特性
      使用温度範囲における、定格電流を入力したときの出力(残留出力を差し引いた値)の温度変化率を示します。(25℃での出力を基準とした 1℃当たりの変化率として表します。)
    7. 7) 残留出力温度特性
       使用温度範囲における残留出力の温度変化量を示します。 ( 1℃当たりの変化量として表します。)
    8. 8) 応答速度
      入力電流としてパルス電流を入力したときの、出力の応答時間(ΔT)を示します。 なお、ΔTは入力波形および出力波形の80%変化点の時間差で表します。  なお、入力パルス電流(di/dt)=100A/μsまたはIf/μsのいずれか小さい方とします。
    9. 9) 基板搭載タイプ(一次巻線付)の連続通電DC電流について
       一次巻線付の機種については、使用している巻線の線径によって連続通電DC電流が制限されます。弊社電流センサ(一次巻線付)においては通常、定格DC電流の 1/√2 を連続通電可能な電流と設定していますが、一部機種において例外もあるため右表の一次巻線線径と、連続通電DC電流の関係をご参照下さい。なお、連続通電DC電流は、交流で使用の場合実行値電流としてお考え下さい。
    10. 10)コアの特性
      • コアの飽和特性(ケイ素鋼板)

      • コアの飽和特性

      • 入力電流周波数とコア温度上昇の関係

    11. 11)ノイズ試験の方法

      ①dv/dtの影響

      dv/dt=300V/μsの電圧パルスを印可したときの出力電圧波形。

      試験方法

      ②インパルスノイズの影響

      立ち上がり 1ns、パルス幅 1μs、電圧2,000Vのインパルスノイズを印可したときの出力電圧波形。

      試験方法

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